徳島県の名産品「半田そうめん」について
■半田そうめんの起源
半田素麺の起源には諸説がありますが、天保の時代、当時小野浜港より撫養(徳島県鳴門市)方面へ運航しておりました船頭が、家族の自給用や副業として行わせたのが始まりといわれています。製麺の方法は、今の奈良県磯城郡三輪町から淡路、鳴門を経て徳島県の半田の地に伝えられたといわれています。
■半田そうめんの歴史と特色
1754年に書かれた「日本山海名物図会」には「大和三輪さうめん、細きこと糸のごとく、白きこと雪の如し、ゆでてふとらず、全国より出づるさうめんの及ぶところにあらず、また阿波(現在の徳島県)より出づるもの名産なり。三輪さうめんにおとらず。」と記述されており、半田そうめんが、三輪そうめんと並び称された記録が残っています。 徳島県の名産品「半田そうめん」は、四国三郎吉野川に中流する徳島県半田の地で、地理的条件に恵まれ、250年もの昔、八代将軍吉宗公の時代から伝承されています。
半田手延べ麺の独特な製法と麺線は他に例がなく、風味、喉越しが抜群です。そして、麺の太さとコシの強さは半田そうめんの最大の特徴であり、歴史と伝統です。更に、現代製麺技術の枠を極めて現代にまで受け継がれています。
半田そうめんには「コシの強さにノドが鳴る」と歌われる、半田そうめん音頭があります。半田手延べ素麺は、古くからお土産・進物品、特に夏の贈答「御中元」に使われたりと、ご家庭でも馴染み深く多くの方にご愛顧いただいている徳島県を代表する逸品です。ぜひご賞味下さい。